永遠の愛
『がいこつ』
詩・たにかわしゅんたろう 絵 和田誠
ぼくはしんだらがいこつになりたい
がいこつになってようこちゃんとあそびたい
ぶらんこにのるとかぜがすうすうとおりぬけて
きっといいきもちだとおもう
ようこちゃんはこわがるかもしれないけれど
ぼくはようこちゃんとてをつないでいたい
めもみみもからっぽだけど
ぼくにはなんでもみえるしなんでもきこえる
がいこつになってもむかしのことはわすれない
かなしかったこと おかしかったこと
ぼくはほねをならしてかたかたわらう
みんなはぼくをじろじろみるだろう
みんなはぼくをいじめるだろう
ぼくはもうしんでいるのだから
もうがいこつなのだから
でも、ぼくはへいきだ
ぼくはようこちゃんにがいこつのきもちをおしえる
いきているときにはわからなかったきもちをおしえる
もうおなかもすかないし
もうしぬのもこわくないから
ぼくはいつまでもいつまでもようこちゃんとあそぶ
<本文より>
これは、恋の絵本だなーと思います。誰もが一度はあこがれるでしょう永遠の愛とは、生身をステ無機質なものの存在として愛する人のそばにいることでしか、かなえられないのかなーと感じたり、ほんとに人を好きになるということは、なにもこわいものがない、という風にも感じられたり、ご機嫌なようでいてシュールでもあり、淡々と描かれていながらとても深いメッセージがあるようでうーん・・とうなってしまう絵本です。
ちなみに
← これがようこちゃん
わたしもようこちゃん
うーん・・・
あなたはがいこつになったら
だれのそばにいきたい?
絵本 木のおもちゃの店ウーフ
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by u-hu-yoko | 2007-09-20 22:13 | 子どもの本