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わたしの罪を洗い流して

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  「おれの罪をあらいながせ」 中島 らも

          たおやかな峰のような背中
         ときどきぴくりと動く耳
         丸まった足の裏からのぞいている肉球
         おれの無口なペン先では
         とても描写できないほどとらちゃんは愛らしい
         彼女がおれの罪を
         洗い流してくれるのかもしれない
         そんな予感めいたものも
         ちらりとだがある

  これは『作家の猫』<平凡社>の中にある 中島らも のページの詩。
  夏目漱石に始まり、ヘミングウェイ 、谷崎潤一郎、佐藤春夫、内田百聞、猪熊弦一郎などなど・・・
  一世を風びした作家の愛した猫と、その生活ぶりが紹介されている。
  (猫好きの人にはたまらないヨ♪)
  竹久夢二などは、
  
           猫のように愛されたいー
           かなわなかった
           恋へのレクイエム
       
  なーんて紹介していて、それぞれの猫との関係がおもしろい。

  たとえば、室生犀生のねこのジイノ
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犀生はジイノのために火鉢のへりを磨き、火力調節を怠らなかったとか・・・

  

    たとえば、わたしんちのシマちゃん
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ときどき、胸のやわらかい毛の中に顔をうずめさせてくれる 
しょーがないわね・・という顔でぐちを聞いてくれる

 





絵本 木のおもちゃの店ウーフ

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by u-hu-yoko | 2011-02-09 23:45 | その他