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選書会



先日、高松の木太小学校に選書会に行きました。

本はおもしろいよ、という話をして、その後で600冊の本を並べておいて、子どもたちが自由にその中から、読みたい本を一冊づつ選ぶというもの。
持って行く本を選ぶ作業はたいへんでしたが、だいじそうに一冊の本をかかえている子どもたちの顔は、とても嬉しそうでした。
選んだ後、保護者でブッカーをかけて、図書室に置かれて貸し出しするそうです。
図書室に行く子どもたちは、自分で選んだ本から、借りて帰るそうです。

本を読まない子が増えた、といわれる昨今。だって、いまだに図書室に鍵がかかっている学校、もあるそうですし。本はあっても、ものすごく古い本だったりする。寂しい図書室に子どもは寄り付かないのは当然かな、と思う。
木太小学校は保護者有志のボランティアでいつも図書室には誰かいるのだそうです。
先生方、保護者の方の努力は大変だと思いますが、人のいる空間はそれだけでも温かいと思います。


嬉しい仕事ができた一日でした。



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by u-hu-yoko | 2007-06-29 21:36 | 子どもの本

星のなみだ



どうして “どくだみ” なんて名前がついたのでしょうね。
こんなにかわいい清楚な花を咲かせるのに・・

このあいだ、山に梅の実を採りにいって通りすがりに森一面に
咲いているのを見つけました。まるで天の川のようでしばらく
うっとりながめていました。

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子どものころ身体の弱かった私のためにおばあちゃんが、干したどくだみを
よく煎じてくれていました。それを飲むと不思議と元気になったようで、
夏の始まりの頃には、欠かせないものでした。

実際、効能もあったのかもしれませんが、なによりも、おばあちゃんの愛情
みたいなものが効いたのかもしれませんネ。

なので、わたしも同じように子どもたちによく飲ませました。
だいじにされた思い出を辿り、また大切な人に伝えていくってことって
最近、なんだか、不思議だなー・・・と思ったりします。

しみじみ・・・・



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by u-hu-yoko | 2007-06-28 21:29 | その他

大人も子どもも楽しめる絵本



今日は日曜日。
どんな一日でしたか?

とりあえず雨が降って、ほっとしている日曜日。


セーラーとペッカは、教会にでかけないと!
セーラーは一番いい服を着てでかけます。でも、犬のベッカはまだパジャマのまま。
はやくしないと遅れてしまいます。今日はジャクソン夫人が教会で歌を歌うのです。

c0085543_20581236.jpgあわてて準備してタクシーに乗って教会へ。
丘の上にそびえる古い教会へいろんな人が集まります。牧師さんが話し、ジャクソン婦人ひきいるゴスペルが歌います。感激して、それから食事をして・・ビリヤードをして・・・けんかをして・・
最後にジャクソン婦人のところでコーヒーを飲む。

という一見たんたんとした日常にひそむ、奔放なドラマが、センスのあるおしゃれな絵とリズミカルな文章とで描かれていて、とてもユニークな絵本になっています。


この本を作ったヨックム・ノードストリュームという人はストックホルム生まれ。ドローイングやコラージュなどの技法を使って独創的な画風で国際的に注目されている現代美術作家です。
絵本はセーラーとベッカのシリーズ5冊。
エルサ・ベスコフ賞を受賞しています。目が離せない作家かも。

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        日曜日、こんなバーテンダーがいるバーで飲んでみたいと思いません?
        たまに全然別世界にワープして、でも、その世界でたんたんと
        日常をこなしている、みたいな。
        「きょうはなんにします?」
        「いつものを・・・」なーんて・・・
       
        


『セーラーとペッカの日曜日』
 ヨックム・ノードストリューム 
     菱木 晃子訳
     <偕成社>


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by u-hu-yoko | 2007-06-24 21:35

ちいさないのち

蛍の出てくる絵本をみると、こどもの時の初夏のできごとを思い出します。



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蛇行する川の流れに沿って蛍の光が、ついたり消えたりするのが遠くまで見える星あかりのきれいな夜のこと、近所の兄ちゃんが「夜釣りにつれていってやる」と釣竿とバケツを持って家にやってきました。

エサも持たずにどうするんだろうと思いながらついて行ったら、川辺にたどりついた兄ちゃんは、ひょい、と蛍をつかまえ、釣り針の先につけてしまいました。
ちゃぽん・・と水に投げ入れられた蛍。真っ暗な水面。
じっと、ともったままになった光は、小魚がつつくたびに見え隠れしていました。

どれくらいの時間が経ったのか、その光が消えた瞬間、釣竿は引き上げられ、その先には小さな魚が一匹はねていました。

今も、頭から離れないその光景。
思えば、それまで何も思わず虫たちと遊んできたわたしが、はじめて小さな命の存在を感じた瞬間だったように思います。


そんなこと思い出しながら、胸がちょっと、キュンとなる絵本です。

c0085543_2365833.jpg『ほたるホテル』 カズコ・G・ストーン作
<福音館>
大きなやなぎの木の下に小さな虫たちの村がありました。今年もまた、『ほたるホテル』の季節。みんなでベッドを作り、ほたるさんのともすあかりの下で
眠るのです。そこへいじわるカエルがやってきます。でも、だいじょうぶ・・・。



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by u-hu-yoko | 2007-06-20 23:19

ありがとうの日



今日は父の日でしたね。
こんな日には、否応無しに親である自分、こどもである自分に向き合いますネ


昨年のことですが、わたしの誕生日に父が、めずらしくお祝いをしようと電話をかけてきました。
それまで、あまりそんなことをいう父ではなかったので、???と思いながら、でかけていったら、ささやかなご馳走を囲んだその席で、ぽつりと「しあわせは、自分で作っていくもんと、気づいたんや・・・」と。
その年になって、ありふれた言葉をやっと自分のものにし、なんのてらいもなく、さらりと言ってのけた父に驚き、思わず父のこれまでの人生を想ってしまいました。


山ほどのコンプレックスを抱えたわたしにとって、父はずっと遠くにいて、絶対的な存在でしたが、時間というのは、まるでゆっくりと氷を溶かすように、ゆるやかに人を変えていくものなのですね。
父もまた人の子であり、わたしもまた人の親になり、いろいろなできごとの中で発見していくことの多いこと。
この年にならないとわからなかったこと。これから先に、きっと、まだまだ出会える新しい発見。
楽しみデス

年老いて、だんだんに素直(?)に、自由になっていく父を見ていると、
“人生は、生きるに値する”と思わせてくれます。  Thanks!




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by u-hu-yoko | 2007-06-17 23:24

ペチュニアの元気



梅雨の晴れ間。
ほんとは、もっと雨が降るといいのですが
ぴかぴかお日様の日差しをせいいっぱい受けて輝いている                      ペチュニアの元気を少しわけてもらって、

         さあ!今から仕事に向かいます。
         今日も一日、いい日でありますように・・・。


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by u-hu-yoko | 2007-06-16 09:09 | その他

子ザルの傘



やっと雨!
なんだか気持ちまで潤う感じがします。
節水を呼びかける市の車がなんども通り過ぎるこの頃、でしたから。

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雨の日は、お店もしずかーになって、お客様が入ってくるたびに雨のにおいを連れて
きて、いらっしゃいませの声も、ほんの少し、しっとり・・なーんて。こんな日はじっくりと
ものごとが考えられる日です。

そして、道行く人は、カラフルな傘をさしていて、新しい傘が欲しくなります。



『かさどろぼう』はスリランカの絵本作家が描いた、まだ、傘の代わりにヤムいもの葉や
バナナの葉をさしていた小さな村が舞台の、素敵なかさどろぼうのおはなしの絵本です。


c0085543_21533399.jpg生まれてはじめて町へでたキリ・ママおじさんは、「なんてきれいで、なんてべんりなものだろう」と、かさを買って帰りました。ところが、村に帰ってお店でコーヒーを飲んでいるうちに、かさはだれかにぬすまれてしまいました。
なんど買ってもぬすまれてしまったおじさんは、どろぼうをつかまえてやろうと思い、かさにしかけをします。
そうして森の中に、ずらりと並んだかさを見つけます。おじさんは一本だけどろぼうのために
かさを残し、持って帰ってかさ屋さんになります。
さて、残した一本のかさはどうなったでしょうか?
楽しくて、あったかいお話です。


『かさどろぼう』シビル・ウェッタシンハ 作・絵 
          猪熊 葉子   訳
          <徳間書店>


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by u-hu-yoko | 2007-06-14 22:22 | 子どもの本

蛙のこころ



近所のたんぼでは、田植えも終わり、夜になると蛙の大合唱が聞こえてきます。

蛙の声といえば、学生の時試験勉強で、夜遅くまで起きていたときなどに、やかましいほどに鳴いている蛙たちが、誰かが通ったということもないのに、ある瞬間、一斉にぴたりと鳴きやんで、しーん・・となって、どきん!とすることがよくありました。
いまだにわたしの中では謎です。

でも、蛙のことばがわかったら、おもしろいかもしれませんね。ずーっと昔から古い歴史を持つ生物であるから、いろんな生き抜く知恵を持っているかもしれないなー・・と。


詩人、草野心平は、もしかしたら蛙の言葉がわかったかもしれません。
『ごびらっぷの独白』<絵いちかわなつこ・編集 斉藤学>は、蛙語の詩の絵本です。

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「るてえる びる もれとりり がいく」なんて ことばから始まる。
これは日本語に訳すと「幸福というものは たあいなくていいものだ」だそうで、????と思いながら絵本を声にだしながら読み進めると、なんだか自分が蛙の内側にはいったようで、しん・・とこころにかえるの言葉が染み込んできます。


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孤独をかかえているのだけれど、緩やかに繋がっているという生物の単純さ、考えない方がいいことは考えないというくらいのたわいない幸福の方がいい、という心平のメッセージが伝わってきます。言葉を、音でとらえてみると、また違う世界が見えてきそうです。

「いい びりあん げるせえた」 これなーんだ?



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by u-hu-yoko | 2007-06-11 23:39 | 子どもの本

思い出の杏



あんず、が実りました!

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昔、小学校の職員室の横に一本あんずの木があって、いつだったか放課後先生の手伝いをしていて、帰る時に一個もいでくれたことがあります。

その時の、黄色く熟したあんずのあまずっぱさが忘れられず、時々、マーケットで売りに出されたら買ってみるものの、その時の味とは違っていて、どうしてもあの味!が欲しいと思い(食べ物の恨みはこわい?)狭い裏庭に木を植えたら、こんなに実がつくようになりました。

今頃の季節になるたびに、そのときのやさしかった先生を思い出しながら、ほおばっています。
だから、あんずはなつかしい果物です。
思い出は、その季節になると、ふいに風やにおいや色に混じってよみがえってくるものですね。


ただ、難点は子どもの時と違って、木に登るのに困る!!昨日登っていたら、隣のおじさんと目があってしまいました(笑)
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by u-hu-yoko | 2007-06-08 00:50 | その他

たいようがオルガンひいてあさがきた


『たいようオルガン』
絵本のノーベル賞ともいうべき、リンドグレーン賞を受賞された絵本作家の荒井良二さん
の新刊です。

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たいようオルガンに見守られて、ゾウバスは長い長い旅をします。

「のりたいひと いませんか てをあげてどうぞどうぞ・・」
という具合に、草原や野原や川やビルの間、夜、嵐、海・・・と、いろんなところを走ります。
どうぞどうぞ、のったりおりたり、ゾウバスは走ります。

そして、夕焼けになり、夜になり、たいようオルガンはつきオルガンになります。


おもいっきり、思うもの全部をぶつけて、でも、そんな重さはなくて自由で楽しい荒井さんの絵の世界。絵本を見開いたとたん、もうすっかり絵の中にいっしょに入っていってしまう気がします。

思うのですが、大人ってなんでしょう。こどものこころってなんでしょう。絵の中にはその境界などありません。こどものこころが自由だというなら、おとなのこころは、長く生きたぶんの素敵な感情の思い出があります。荒井さんの絵の中で、そのふたつがダンスしているようです。
ますます、魅力的になっていく荒井ワールドへ、旅してみましょう!
いつも、わたしは、絵の中に人生を感じます。

(以前、講演会でお呼びした時、ギターを弾きながら、旅の話をして下さいました。その際、お店の看板を、描いていただいたのですが、なんと3年前の台風の大水で流れていってしまいました。かなしー!!でも、看板も旅したかったんだね!?)


『たいようオルガン』在庫あります。ご注文、お問い合わせはこちらまで
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by u-hu-yoko | 2007-06-05 22:59 | 子どもの本