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ポポリン



昨日から、風が強いです。夕方から雨も降り出して肌寒い一日でした。
いかがお過ごしでしたか?


今日は、ずっと絶版でしたが再版されて嬉しい絵本ご紹介します。
とても思い入れの深い本なのです。

『ポポリン』木村昭平作<雷鳥社>
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ヒマーラには世界一高い山ウルミラという山がありました。そのふもとの村にポポリンという女の子が住んでいました。
ポポリンは、死んでしまったおかあさんにあいたくて、ウルミラ山に行くことにしました。ヒマーラでは死んだ人は、天に上って星になるといわれていました。ウルミラ山は高くて険しい山でした。苦しくてもあきらめずに登っていたところに、さーっと風が吹いて風の神ベアスがあらわれて、ポポリンを死んだ人の世界へ連れて行ってくれました。

いろいろに生まれ変わった人の世界で、星になったおかあさんとめぐり合いました。
ポポリンとお母さんは見つめあいました。ポポリンの目からは涙がこぼれ赤い粉になって空に飛び散っていきました。お母さんの涙は黄色い粉になって美しく光りながら世界中にひろがっていきました。ゼアスはいいました。「ごらん、お母さんの涙が世界中で輝いてる。山にも川にもお前の住んでる美しい村にも。お前の上にも光となって輝いているのだよ」っと。

ポポリンは村に帰り同じ悲しみをもった人たちにこのことを話しました。
みんな、とてもしあわせな気持ちになりました。



どんなに好きでも、いつか離れて行く日のあることを、頭ではわかっていても、心で受け止めていくことは容易ではありません。
この本は、大好きだったおじいちゃんが死ぬ時に出会いました。もう亡くなるとわかってから、なんども読み返しました。
いざ、亡くなって泣きながら、でも、悲しくはなくて生きている時にもまして大きな存在として、こころにある、という不思議な感覚を覚えました。
とても可愛がってくれ、いい関係だったということもあるし、もうダメだとわかってから自分のできる限りのことをやったし、みんなに、ちゃんとさよならをして穏やかに逝った、ということもあっただろうし・・・。
けど、この絵本にかなり助けられたかなーと思います。

ちょっと長くなりました!
『ポポリン』インド文化に造詣が深い木村昭平さん作です。話もいいのですがアジア色の絵もいいです!!



絵本 木のおもちゃの店ウーフ
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by u-hu-yoko | 2007-01-27 23:00