1歳から100歳の夢
みんなに大事にされること
嬉しいねん
抱いて運んでもらったり
いろいろしてもらうのが嬉しい
年とって目も見えへんけど
孫に大事にされるのが嬉しい
だから毎日楽しいねん
これは88歳の中野君子さんの夢です。
『1歳から100歳の夢』
日本ドリームプロジェクト編<いろは出版>
これは、1歳から100歳の人の夢を集めた本です。ゆっくりと一頁一頁読みすすめていくうちに、どんな人の中にもそれぞれの悲しみや喜びがあるのだなーとあらためて思わせてくれました。
生まれて間がない人たちの無垢な、まっすぐな夢が、しだいに味わい深く、春夏秋冬を感じさせるものに変わり、80歳、90歳となると、もう、全ての出来事や人の営みを受け入れて、命まるごとを慈しむかのようになっていくその緩やかな変化に、嬉しくなりました。
自分と同じ年の人のページをめくるときは、ちょっとドキドキしたりしました。
そしてその先のページにある人が、どうぞ楽しくステキな夢を持っていますように・・
と、密かに思ったりもしました。
もちろん、だいじょうぶでした。
悲しいことがあったから、
たいへんなこともあったから・・
だから、今、こんなにもしあわせな気持ちでいられる
という夢がたくさんありました。
夢は、大きくたいそうなものでなくてもいい
ささやかなものであっても
どれほど、生きる力のもとになることか
読み終えると、そんな風に思えて
自分の中に湧いてくる夢を見つけられそうな気持ちになりました。
絵本 木のおもちゃの店ウーフ
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by u-hu-yoko | 2009-04-19 23:19 | 一般書