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carpe diem

友人からメールが来て
「イマスグヨムベシ!」
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なので、あわてて取り寄せて読みました。
『詩と死をむすぶもの』~詩人と医師の往復書簡~
谷川俊太朗 徳永進 <朝日新書>

タイトルが重いのでおそるおそる開いてみたのですが
なにがなにが・・・
「死がない」は「詩がない」に通じて死と詩がない暮らしは「しがない」(とるにたりない、つまらない・・)暮らしです。死も詩もなくならない現実なのだから、それらを否定して生きるより、受け入れて生きる方がいいですよね・・
などど、さらりと言ってのけながら交わされる、詩人の谷川俊太郎さんと、ホスピス医療に関る徳永医師との往復書簡。

読み終えると、谷川的思考になって、まるで大きな宇宙のサイクルの中に自分がいるような気になったり、生命体としての視点が持てたりします。


   一瞬は熟れきった時

   永遠となる

   言葉は熟れきったとき

   沈黙する

   果実は熟れきったとき 
 
   地に帰る

   死を

   熟れきった生として

   とらえること

       < 谷川俊太郎>


もうひとつ
谷川さんの好きなことわざは<carpe diem> ラテン語で<この日を捕らえよ>
なのだそうです。

生の瞬間を捉えながら、日々熟していきたいものです。



     絵本 木のおもちゃの店ウーフ
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by u-hu-yoko | 2008-11-03 22:33 | 一般書